この記事は「macOS SierraでGNS3を使う」の一部です.

表題の通り,macOS SierraにGNS3をインストールして起動するまでを扱います.

動作環境

GNS3のサポート対象はOS X Mavericks (version 10.9) 以降です.macOS Sierra(10.12)であれば問題ありません.

ダウンロード

GNS3を入手するためには2つの手段があります.

  1. GitHub上に公開されているリリース を入手する
  2. 主要開発元である GNS3 Technologies Inc. が配布しているパッケージを入手する

どちらの方法でも,すぐに利用可能な構成済みのパッケージを入手することができますが,2.の手段で入手する場合はユーザ登録が必要となります.

ユーザ登録を忌避する理由がなければ,ユーザ登録後にフォーラムやマーケットプレイスなど,GNS3を利用する上で有用な情報へのアクセスができるようになるため,ここでは2.の方法を採用します.

では,早速インストールを開始しましょう.以下のURLにアクセスしてください.

GNS3 | The software that empowers network professionals

画面中央部左側にFree Downloadというボタンがありますので,これを押下します.

モーダルウィンドウでSign Up画面が表示されます.

初めて使うユーザはここで必要事項を記入して,Create Account & Continueボタンを押下してください.アカウントの作成とLoginが自動的に行われ,ダウンロード画面へ遷移します1

既にアカウントを持っている場合は,モーダルウィンドウ上部のLoginタブをクリックし,Loginを行ってください.Sign Upの場合と同様,Loginが完了すると自動的にダウンロード画面へ遷移します.

プラットフォームごとのダウンロードボタンが表示されますので,Macの列にあるDOWNLOADボタンを押下してください.

画面が遷移し,数秒後にdmg(Disk Image)のダウンロードが開始されます.

インストール

ダウンロードが完了したら,落ちてきたdmgをFinderから開きます.

はい.見たまんまですね.

GNS3のアイコンを,隣のApplicationsフォルダへドラッグ&ドロップしましょう.

コピーが完了すればインストールは完了です.

起動.その前に・・・

さて,あとはApplicationsフォルダからGNS3を起動するだけです.しかし,いざ実行すると次のようなエラーが表示されると思います.

  • “GNS3” is damaged and can`t be opened. You should move it to the Trash.
  • “GNS3”は壊れているため開けません。”ゴミ箱”に入れる必要があります。

macOS Sierraからは,Gatekeeperが必ず署名検証をする設定となっているため,正しく署名されていないGNS3を危険物とみなしているようです.

Terminalからspctlコマンドを使用することで,以前のバージョンのようにすべてのアプリケーションを許可に設定することができますが,OSが備えるセキュリティ機能を無効にすることはあまり望ましくありません.

では,どうすればよいか.

安全であると信用できるアプリケーションであれば,そのアプリケーションからGatekeeperが利用する拡張属性を削除してしまうことで,このチェックを回避できます.

何をもって安全であると言うかはなかなか難しい問題ですが,GatekeeperがGNS3の起動を許可しない根本原因は何かというと,署名検証が出来ない事であるわけです.

署名検証は偽装および改竄の検知を目的としているので,同等の役割をなすものがあれば安全と言えるかもしれません.

ファイルのチェックサム検証はどうでしょうか.

アプリケーションの署名と比べると安全であるとは言えませんが,チェックサムが同一であることが確認できれば,少なくとも開発元が配布したファイルと手元にあるファイルが同一であることは期待できます.

残念ながら,公式サイトにはチェックサムの記載がなく,配布時のチェックサムを確認するにはGitHubのリリースページを確認する必要があります.

Releases · GNS3/gns3-gui · GitHub

上記リンクに飛び,自分がインストールしたバージョンのchecksums.txtを確認してください.

ここでは,例として1.5.2をインストールしたものとして確認を行います.

checksums.txt(抜粋)

== GNS3-1.5.2.dmg ==

md5: ab8f63d3be86fa64093dd42d3d689833
sha1: cd01be216787d9e68031b9a303dea5372f0dbd2c
sha256: a6ef73ba5e018fb22ed88fc07d71597b993878d3cb88ba8f334226ddf23e2d16

ダウンロードしたファイルのチェックサム計算

[~]$ md5 Downloads/GNS3-1.5.2.dmg
MD5 (Downloads/GNS3-1.5.2.dmg) = ab8f63d3be86fa64093dd42d3d689833

[~]$ shasum Downloads/GNS3-1.5.2.dmg
cd01be216787d9e68031b9a303dea5372f0dbd2c  Downloads/GNS3-1.5.2.dmg

[~]$ shasum -a 256 Downloads/GNS3-1.5.2.dmg
a6ef73ba5e018fb22ed88fc07d71597b993878d3cb88ba8f334226ddf23e2d16  Downloads/GNS3-1.5.2.dmg

本来はすべてのハッシュアルゴリズムを確認する必要はありません.各アルゴリズムで計算したチェックサムが一致しているので,ダウンロード済みのdmgは,配布時から改竄を受けていないことが確認できました.

それでは,拡張属性の削除を行いましょう.

削除前の拡張属性

xattrlオプションで拡張属性の一欄を確認します.

com.apple.quarantineがあれば,問題になる属性が付与されていることが確認できます.

[~]$ xattr -l /Applications/GNS3.app
com.apple.quarantine: 0181;586be374;Google\x20Chrome;F5F73BB4-50AC-4B2C-B929-59D4941CF91
[~]$

拡張属性の削除

xattrdオプションで該当の属性を指定して削除を行います.エラーが表示されなければ正常に終了しています.

[~]$ xattr -d com.apple.quarantine /Applications/GNS3.app
[~]$

削除後の拡張属性

再度,xattrlオプションで拡張属性の一欄を確認します.この例では,事前の確認でcom.apple.quarantine属性しかなかったため,削除した結果拡張属性がなくなり何も表示されなくなりました.

[~]$ xattr -l /Applications/GNS3.app
[~]$

起動

さぁ,GNS3を起動してみましょう.

無事起動できました.

が,早速何かダイアログボックスが出ています.

この続きは「macOS SierraにGNS3をセットアップする」へ進んでください.


  1. ユーザ登録をすることで,入力したE-mailアドレスにWelcomeメールは送信されますが,所謂メールアドレス認証のようなものはありません(2016年12月現在) 

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